5月と言えば母の日。そう思うのは筆者だけではありますまい。母の日の発祥がキリスト教会であることは(たぶん)良く知られていると思うので別の機会に書くとして、今回は母の日に(特にパパさんたちが)子どもたちに読んでやってほしい絵本を紹介します。
ところがある日、ママが置き手紙を残していなくなります。手紙には「ぶたさんたちのおせわはもうこりごり!」と書いてありました。その手紙を読むパパと子どもたちとはいつの間にか全身が豚になっていました。そしてこの豚どもは「しかたがない、ごはんをつくるか」と言って取り掛かりますが当然ながらひどい味。次の日も、そのまた次の日も、ママは帰ってきません。するとさぁ大変、家中が豚小屋のようになりました。服も汚れて臭くなり、とうとう料理の材料が無くなります。パパはブーブー唸りながら言いました、「はいまわって、くいものをさがすんだ」と。言われた通りにする息子たち。ちょうどその時でした。ママが帰って来たのです!3匹の豚どもは涙声で言いました、「おかえりなさいませ、おかあさま」。
それからのパパと子どもたちとは見違えるように手伝うようになり、料理をするのが楽しいとまで思うようになりました。その実に人間らしい笑顔を見て、ママは幸せを感じます。そして「ママだって、車のしゅうりができるのよ」と言って明るく微笑むママになりました。