2013/01/01

元旦、元日、命名日。


辞書に【元旦】は「元日の朝。元朝。また、一月一日。元日」と説明されています。
一方、【元日】は「一年の最初の日。一月一日。
国民の祝日で、年のはじめを祝う」と説明されています(いずれも『大辞林』三省堂)。厳密に言うと違うわけで、私などは使い分けるようにしていますが、もしかすると最近は、やかましく言って区別するひとのほうが少なくなっているのかも知れません。皆さんはどうですか?

ところで、暦を重んじる伝統的な教会にとっては、11日は特別な日なのです。それは、クリスマスから数えて8日目、つまり人としてお生まれくださった救い主キリストに「イエス」と命名された日であるからです(ルカ2.21)。この「イエス」という名前は「主は救い」という意味のギリシャ名で、ヘブライ語では「ヨシュア」と発音します。ただ、このヨシュアという名前は、当時のユダヤの家庭では長男に良く付けられていた名前で、珍しくも何ともなかったそうです。なぜかと言うと、長男が生まれると、どこの家でも「我が家にも跡継ぎが与えられた。これは神さまが我が家を祝福してくださった証拠だ。まことに主こそ我が家の救いだ」、そう言って喜んだからです。

最近は「光宙」クンとか「綺茶」チャンなど、読みにくい(だけではない)名前が見られますが、たとえ親戚や友だちの名前を忘れたり、呼び間違えたりしても、救い主の名前「イエス」だけは忘れないで一年を過ごしましょう。